伝説の一手ベスト5
将棋を観ていると伝説の一手と呼ばれる手を見ることが出来たりする。 自分が観てきた中で、印象深かった伝説の手をランキング形式でまとめたいと思う。
第一位 △7七同飛成
2018年の第31期竜王戦5組ランキング戦。▲石田-△藤井聡太戦の△7七同飛成は、近年における最高の一手であろう。 AIを越えたとも言われるほど鮮やかな決め手だ。 歩と飛車を交換しても、勝てるという正確且つ緻密な読みの裏付けがあってこその手であり、どう考えてもこれを覆す一手は無い。
第二位 ▲5二銀
1988年の第38回NHK杯準々決勝の▲羽生-△加藤戦で出た▲5二銀は、古くから将棋を指している人にとっては馴染み深い手だろう。 あまりにも有名な手なので、特に語ることはない。 米長先生の絶叫をYoutubeなどで見返せるので、気になる方は見てみると良い。
第三位 △7七桂
1996年の第9期竜王戦第2局。▲羽生-△谷川戦の△7七桂は、第二位と甲乙つけがたい手だと思っている。 ただ捨てをする事で速度アップを図るという終盤の妙手。 谷川将棋の中でも、ひときわ輝きを放つ一手である。
第四位 ▲5七玉
2012年の第61期王将戦第1局。▲佐藤康光-△久保戦で出た、▲5七玉はリアルタイムで観ていて、思わず声が出てしまった手だ。 しかもその後、勝ってるし。康光将棋はとにかく奇抜な序盤が多いが、玉による顔面受けが出来る棋士はそう多くない。 ましてやタイトル戦でそれをやれる棋士となるとほとんどいないだろう。
第五位 △4二角
指されなかった手であるが、2007年の順位戦C級2組▲豊島-△真部戦の△4二角も、かなり有名どころだ。 升田幸三賞特別賞を授与した事で、記憶に新しい観る将の方々もいるだろう。 対戦相手が豊島先生だというのも、何だか不思議な縁を感じる。
その他にも
その他にも色々な手がある。 妙手や伝説の一手などで調べていくと、様々な発見があるに違いない。